変わる家

観劇の感想、コスメの記録等。

星組 ロミオとジュリエット感想

 星組 ロミオとジュリエット 5月2日(日)18:30 B日程 

 をライブ配信で観劇したので、遅くなりましたが感想をまとめておきたいと思います。

 

 ロミジュリを観たのは初めてではなく、何年か前に東宝版(と呼ぶのでいいのでしょうか)を観ています。

 宝塚版は月組のDVDを観せてもらったことがある気がします。記憶が曖昧。

 以下箇条書きで感想です。

 

 

・死がトートっぽい格好してるとどういう存在なのか飲み込みやすくていい。
 
・「結婚の勧め」、好きな曲なのですがこの歳になると結構自分に刺さってきて痛かった……笑 もう若くも綺麗でもないのでチャンスを逃していて手遅れだ……orz
 
・キャピレット夫人、「夫を愛したことなどない」が本当だとしても、「愛してなければ裏切られても傷つかない」は嘘かなあ……と思いました。
 ティボルトが殺されて憤り、「男なら剣を持って戦って!」と激高する夫人は、まだ夫に期待をしていますよね。「同じ怒りを持ってほしい」と思ってる。
 それを思うと、夫人は夫を愛してはいなくても愛してほしがってはいて、それを裏切られて傷ついたんじゃないかなと思いました。
 
・パリス伯爵、かっこいいし好き好き言ってくれるなら全然悪い人じゃないよね……と毎回思ってしまうのですが、ジュリエット視点だと、踊るのも拒否したいくらい生理的に無理なのに好き好き迫ってくる相手……と思うと怖いだけですね(汗 
 
・そういえばロミオがティボルト殺すとこ、もうちょい正当防衛っぽかった気がしてたけど、普通に遠くから走っていって刺していてビックリしました。
 普段大人しそうなのに急にまっすぐ走っていって刺すって、ロミオも結局ヴェローナの男というか……
 
・ティボルトのソロ、目が狂気感じてすごく良かったんだけど「心を引き裂いた」はどうしても服が引き裂かれるのを期待してしまう笑
 
・ロミジュリからずれちゃいますが、この前ホストの動画を見ていたら「俺が初めての相手、って人と付き合ったことない。そういう人は寄って来ない。初めてが俺、ってハードル高すぎるでしょ笑」と話していて。
 ティボルトは「あらゆる類の女を抱いてきた」と歌っていたけど、「初めてがティボルト」ってハードル高いと思うんです笑 なので恋も知りませんタイプの清純派(=ジュリエットタイプ)は寄ってきたことない、抱いたことないのでは?と思ってしまいました。
 好きな人から好かれやすいタイプではなかったと思うと切ないですね……
 
・今回のキャピレット夫婦はジュリエットを結婚させるのに少し迷いがあった?
 前見たのはもっと迷いない感じだった気がします。  
 
・「いいえあれはナイチンゲール」のシーンのジュリエット、私好きじゃないんですよね……「”行かないでロミオここにいて”じゃないでしょ! ”私も行く”って言いなよ!!!」ってイライラしちゃう。 
 
・自分から「私も行く」とは言わなかったのに神父様に「仮死から蘇生したら2人で逃げなさい」って言われたら「行く!!」ってなるし。最初から2人でマントヴァ行ってれば死ななくて済んだんじゃ?と思っちゃうし……追手が来ただろうとは思うけど、「私も行きたい」とすら言わないのもやる……せっかくマントヴァがスラム街じゃない町なのに……(貧しいっぽくて治安はイマイチっぽかったけど)(でも抗争起きまくりのベローナと治安はどっこいでは?)
 
・唐突に金色の砂漠の話になっちゃうけど、タルハーミネ様は「私は奴隷の妻となります」とまで言ったのに……。そしてタルハーミネ様、自分が奴隷にしてきた仕打ちがあるから、奴隷の妻になるってすごくキツイことだって想像は出来てそう。
 ジュリエットは「貧しくてもいい」と歌うときの乙女顔からして絶対「貧しさ」を想像できてないと思います。そういう、お金持ちのお嬢様で、清らかで夢見がちな乙女、っていう役作りがうまいですよね。バルコニーで(ロミオとキスしちゃったー!)的にキャピキャピしてるのはすごく可愛かったし。
 
・今回「死」さんの演技がいいってすごく評判でしたけど、本当に良かったです!
 マキューシオやロミオが死んだシーンの魂を食べてる感じすごい色っぽくて素敵だったし、俺の思い通りだ、って感じ良かった!!
 使いの人を騙した流れもすごく良かったし、ロミオのジャケットを脱がしたのもすごくグッときました。
 
・私今、ヒプノシスマイクの一二三くんにはまっていて。なので「上着を脱がされる」ということに、「鎧を剥がされてしまって無防備にされる」という意味を強く感じて。 
 無防備な状態でジュリエットの死体と対面させられてしまった、という感じを強く受けられてよかったです。 
 
・ラストでみんなが仲直りする展開好きじゃなかったのですが、愛さんの「ふふん」って顔で不満が吹っ飛びました笑 「死の思い通りばかりにはさせておかないわよ」って感じ最高。
 「あなたが一日に1000人殺すなら、私は一日に1001人生みましょう」、ロミオとジュリエットの愛と死はそういうCPなんだ、だからこの作品には愛と死が出てくるんだ、と初めて自分なりに意味を解釈できました。
 
・誰も会場で拍手してないのがめっちゃ悲しいーー!!!! 自分の拍手の音だけが部屋に響く……拍手の音入らない方が歌がよく聞けていいかと思ってたけど、寂しい……
 お客さんいないとどこ見ていいかわからないし難しいんだ、という旨の記事を読んだばっかりで……拍手のない劇場寂しいし……泣ける……
 
・ただライブ配信で見れたこと自体は良かったです。
 自分の視点だったらついロミオとジュリエットばっかり追っちゃって、愛と死にそんなに注目できなかったと思います。カメラがいいタイミングで愛と死を抜いてくれるから解釈が捗りました。
  
 
 感想は以上です!
 今回、ロミオとジュリエットロミオとジュリエットだけじゃなくて、愛と死の恋物語でもあった(?)と勝手に納得できてよかったです。
 まだまだ緊急事態宣言が延長したりなんだりで落ち着きませんが、早く安心して観劇できる日々が戻るといいですね……泣
 
 
 それでは。最後までお読みいただき、ありがとうございました。